加速するポストPC

最近感じるのは、どうもポストPCの時代が加速しているということだ。

オフィスの絶滅機種をアンケートした結果が、Techcrunchの記事で紹介されている。
この記事はいろいろな意味で興味深いのであるが、ちょっと驚いたのは、"今のオフィスの主流は何か"という質問に対し、"タブレット"の回答が55%にもなることだ。
二人に一人が、今のオフィスはタブレットがなきゃね、と言っているのだ。
日本のオフィスでは、まだそれほどまでには実感できていないが、米国はかなり先を走っているようだ。
それと、今後5年で絶滅するオフィス用具や仕事の形態のアンケート結果がある。
このアンケート結果で、デスクトップコンピュータと回答した人が34%にも達する。
"絶滅"である。三人に一人が、5年後にはデスクトップコンピュータなんていらないと言っているのだ。

この記事の数日後、Gartnerから2012年3QのPCの出荷統計が発表された。

2012年3Qの出荷台数は、87.5百万台だ。
Windows8の出荷前ということもあるが、ついに前年同期比からマイナスの出荷台数となった。そのマイナスの数値も8.3%減と大きな数値である。

一方タブレットはどうかというと、こちらは9月に発表されたJ.PMorganのForecastのデータがある。

2012年3QのForecastは、31.8百万台である。
PCの出荷台数比で36%となる。
よく考えてほしい。iPadが発売されたのは2010年である。つい最近のことだ。
iPadの登場によりタブレットの市場が急拡大していることがわかる。

この数値をみると、Techcrunchで紹介されたアンケート結果もうなずけるものがある。
それも、5年後のオフィスではなくて、数年後のオフィスの姿と思えるのだ。