ジャック・ドーシーという男

おいらが、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)という名を知ったには、ちょうど3年前のことだ。
当時は、ブログの形態をどのようにしようかと悩んでいた時で、一週間の気になるニュースをトピックスとして掲載していた時期である。
ブログの中で、ジャック・ドーシーのビデオも掲載している。
ここに再掲します。

一見すると、どこかひ弱そうで気難しいような印象があります。
おいらも当時は、えっこんな人が、Twitterの共同ファウンダーで、新たにSquareとうい会社を起こした人なの?という印象でした。
Squareとう会社が提供するサービスも、SmartPhoneで小口の決済を簡単にできるということで、アイデアはいいよね、でもこのビジネスが本当にうまく立ち上がるのか疑問でした。
既に、大手のクレジットカード会社が存在している以上、小口決済の市場をどう崩していくのだろうかと、半信半疑でした。
ところが、今やこのビジネスはかなりうまくいっているようで、iPadと連携した決済iOS6のPassbookを利用したギフトカードを送れるサービスにも展開しています。

さて、3年後のジャック・ドーシーはどんな姿になっているかというと、今年の9月に開催されたTechCrunchDisruptカンファレンスのキーノートでのビデオがあります。

何か全然違いますね。こちらのビデオで受ける印象は、堂々としていて、この人物なら世の中を変革してくれるな、と思わせます。
思うに、どうも日本人は(というか自分自身もそうですが)、枠にとらわれすぎるのではないでしょうか。
既に存在するシステムを前提に、新しいビジネスモデルを考えてしまう傾向があるのではないでしょうか。

Squareを立ち上げた時にジャック・ドーシーは思ったはずです。モバイルで小口決済ができたらどんなに便利かと。その前には巨大なクレジットカード会社が立ちはだかっていたとしても、世の中を変えることができる道があると、強く思ったはずです。
TechCrunchDisruptカンファレンスのビデオの中でも、ジャック・ドーシーは繰り返しレボリューションという言葉を繰り返します。
"revolution has values,revolution has purpose ,revolution has direction,inivation has leaders."

ジャック・ドーシーの頭の中は、世の中を変えることが当たり前であるということが前提となっているのではないでしょうか。

スピーチの中で、SF作家のウィリアム・ギブソンの言葉が取り上げられていました。
その言葉とは、
"The future has already arrived.It's just not every distributed yet."
です。

この言葉は、海外(英語圏)でははよく引用しされるのでしょうか。
最近読んだ、WORKSHFTの中でも引用されていました。
WORKSHIFTでは、以下のように訳しています。
"未来はすでに訪れている。ただし、あらゆる場に等しく訪れている訳ではない。"

おいらの思いも込めてもうすこし意訳すると、
"未来は既にここにある。でも、目を凝らしてみないとわからない。"

そうなのです、未来は身近なところにすでに現れているのですが、それに気づく必要があります。未来を変えるアイデアは、身近なところに存在しています。

Squareのアイデアも身近にある何でもないことからでした。
ジャック・ドーシーがSquareのアイデアを思いつエピソードは、MAKERSの中に詳細に書かれています。
共同創業者となる元ガラス職人のジム・マッケルビーがガラス作品を販売する際に、購入希望者がアメリカン・エキスプレスしか持っていなかった為に販売できなかったという、どこにでもありそうな話です。
二人は、この体験から、決済に革命を起こすことを思いつきます。
(MAKERSでは、ものづくりという観点から、マッケルビーに焦点をあてています。)

さて、このSquareという会社は今後とも注目ですね。また、ジャック・ドーシーという人物にも注目です。