Tim Cook の使命

最近は、ちょいとObject-Cのお勉強が忙しく、ブログの更新がままならなかった。
やっとのことでアプリを作成し、ただいまレビュー待ちの状態までになった。
まあ、そんなこんなで、ちょっと一息ついたので、ブログ再始動だ。

Tim Cook氏がAppleのCEOに就任して、6ヶ月近くが経とうとしている。
最初は、おいらもTimCook氏がAppleの舵取りをうまくこなせるのかと心配したが、心配は杞憂に終わったようだ。
新型iPadの発表会もうまく行った。
保持資金の使い道も、きちんと発表した。
結局、株の価格はうなぎにぼりで、3月27日の時点で$611を越えてしまった。(こりゃ凄い。あれよあれよと言う間である。)
まあ、ちょっとバブル的な、投資銀行による誘導的なにおいもするが、それだけの価値評価のある会社となった。

重責を担うTim Cook氏であるが、ちょっとほっとする写真がある。
中国のAppleStoreを訪ねた時の写真だ。
ちょっと、記事から写真を引用する。にこやかなTim Cook氏は、いまのAppleの象徴でもある。




アプリの250億番目のダウンロードした方が、中国の方と言うこともあり、中国のAppleStoreを訪ねたのだろうか。
この中国訪問は重要な意味をもっている。
一部の報道によれば、中国の高官とも会ったようだ。
Tim Cook氏は、中国市場の重要性を公言してはばからない。ただ、iPadの商標に関する問題もあり、早期の解決が望まれていた。
これもうまくこなしたようだ。
それに、中国では、"Captain Cook"と呼ばれ、親しまれている様だ。
自身重要視する市場で、好感をもって受け入れられていることは、非常に有利だ。

そんなこんなで、Tim Cook氏は、Appleの新しい顔として非常にうまく立ち居振舞っているし、巨大企業へと成長したAppleの対外的な責務をうまくこなしている。
これは、高く評価してよい。

さて、それでは、Tim Cook氏の本当の使命とは何なのか。
Steve Jobs氏が、Tim Cook氏に託したことは、何なのか。
それは、カリスマとして存在したJobsに代わって、カリスマとして存在するAppleというブランドを盤石なものとすることなのだ。
Appleという会社が未来永劫人々に愛され続け存続し続けることが、Jobs氏の本当の願いであり、そのレールをきちんと敷くことが、Tim Cook氏の使命なのである。

Appleという会社は、何故にこうまで長く人々に愛され続けてきたのだろうか。
コンピュータは、所詮、1と0の世界で動作する機械である。
思い返してみると、おいらがAppleに魅かれたのは、Appleの製品が1と0の世界を強要するものではなく、ビットマップを取り込んだ、人間の感性に近いインターフェイスを提供しようとしていたことにある。
この延長線上に、マウスやトラックパッドやマルチタッチやSiriが存在するのだ。
おそらく、Appleで働く人々の心の底にあるのも、この人間の感性に親近感のあるインターフェイスを実現しようという、強い思いがあるのではないだろうか。
そして、Appleを愛するユーザも、これを実現しようとしている行為に心を魅かれているのではないだろうか。

Tim Cook氏の使命は、愛すべきAppleのブランドを盤石なものとすることにあるのだ。