iPad3の発売間近!

最近の多くの記事によれば、iPad3は3月上旬(早ければ第一週)のイベントで発表される様だ。あと1ヶ月もすれば、iPad3がお披露目される。

気になるのは、iPad3がどの様なデバイスとして発表されるかだ。
スペックに関わるウワサ記事は、あれこれとあるが、まずはこの記事から。
iPad3のバックカバーとおぼしき写真をiPad2のバックカバーと比較して、iPad3がどの様なスペックになるかを推測している。
この記事から比較写真を引用する。左がiPad2右がiPad3だ。



"A"と記載されているエリアが、ロジックボードが搭載されるエリアだ。横幅を比較してみるとiPad3のロジックボードはiPad2のロジックボードに比べて30%ほどスリムになっている。
"B"と記載されているエリアがバッテリーが搭載されてるエリアなので、ロジックボードがスリムになった分、バッテリーを搭載できるエリアが増える。この結果、当然のことながら、バッテリー寿命は伸びるだろうが、もしかすると高速になったCPUや高解像度ディスプレイの消費電力アップと相殺されるかもしれない。
"C"と記載されている箇所はカメラだ。カメラも全然違うみたい。
"D"と記載されている箇所は、LCDパネル固定する箇所だ。写真ではよく分からないのだが、LCDを取り付ける方式が全く異なっている様だ。これはまさに、iPad2に搭載されたLCDパネルではなく、新しくデザインされたLCDパネルが搭載されることを意味する。

この新しくデザインされたLCDパネルは、Retina版となるだろう。
それでちょっとわくわくするのは、とあるApple従業員の情報によると、"truly amazing"なディスプレイなのだそうだ。"びっくらこくほど凄い"ディスプレイなのだ。こんな言葉をきくと、もうわくわくしてしまいます。
どんなに凄いかって言うと、iMacの21インチから27インチサイズのディスプレイが、iPadの9.7インチサイズの画面にギュッと詰め込まれてしまうのである。これはまさに、"びっくらこくほど凄い"。

Retina版になった場合、ピクセルは、2048×1536となる。これは、1920×1080のFullHDも簡単にカバーしきれる解像度なのである。
これは、驚異だ。TVメーカにとっては脅威となる。
ブログの別のお題で、TV無しの生活を3ヶ月ほど過ごしたことを書いた。TVの代わりにTV的な視聴をiPad2で代替した。iPad2で代替しても何ら困らなかった。ただ、解像度が低いのと、おそらくグラフィック性能が低いせいで画面の映像は荒かった。
iPad3でRetina版のLCDディスプレイが採用され、かつグラフィック性能が向上すれば、このストレスからも開放される。
インターネット経由のコンテンツ配信がもっと普及すれば(iPad3の登場によって、それが加速するもしれない。)、セカンドTVとしてTV受像機を購入する人は減るのではないだろうか。セカンドTVの代わりにiPad3を購入した方が、もっと価値がある。iPad3であればTVにもなれるし(注:現時点でTVのコンテンツが観られる保証はありません。ただ、家の中で、WiFi経由でTVが視聴できる周辺機器とアプリが登場してもおかしくない。)、ウェブの閲覧もお手のもの。音楽も聴けるし、多彩なアプリやゲームもできるし、iTunes-Uでお勉強もできてしまうのだ。
iPad3の登場は、意外とTVメーカに大きなインパクトを与えてしまうかもしれない。

他の機能についての推測は、この記事が分かり易い。
やはりSiriがiPad3で利用可能になるかが気になる。SiriがiPadで利用可能になったらどんな世界が開けるかを想像してみるとわくわくする。
Appleが1987年に発表した"Futureshock"というナレッジナビゲータのコンセプトビデオがある。もしかしたら、そう遠くない時期に、このビデオに描かれた日常生活が実現するかもしれない。



そして、最後に気になるのは価格である。
据え置きになるのが一番であるが、鍵を握るのはRetina版のLCDパネルのコストである。Retina版のLCDパネルが$100以下になるのであれば、販売価格は、ぎりぎり据え置きにできる可能性がある。調査会社の資料によれば、HDタイプの32型テレビ液晶パネルのコストは、$120から$130だ。Retina版のLCDパネルの歩留まりがどの程度が不明確ではあるが、32型テレビの液晶パネルコストから推測しても、$100以下は十分可能と考えられる。

iPad3の価格は据え置。iPad2は併売され、かつディスカウントされる。iPhone4Sの戦略と同じだ。これがベストケースであるし、誰もが望んでいることだ。
ティム・クック氏であれば、成し遂げられるであろう。