iPadな日々 その4

iPadな日々も、その4となるとやはりアプリを紹介しないといけないだろう。
まずは、何と言っても"7notes"である。

7notes for iPad - 7 Knowledge Corporation

このブログの下書きも7notesで書いている。(と言っても、最近は手書きではなくもっぱらワープロとして利用しているが。)
7notesの驚きは、その手書き文字の認識率の良さである。
こんな感じだ。


どうです。ほんとに下手くそな文字でもちゃんと認識してくれるのです。
これは、実際に使用してみないと体感できません。
とにかく、この文字の認識率には驚きです。

7notesをリリースしたのは、MetaMoJiという会社です。
MetaMoJiの社長は、浮川和宣氏です。専務取締役は、初子さんです。和宣氏の奥さんですね。
浮川夫妻といえば、あの一太郎を世に送り出したジャストシステムの創業者でもあります。
PCが生まれて間もない頃、今となっては当たり前となっている日本語入力は存在していませんでした。
PCではなく、日本語入力専用のマシンがあったのです。俗にワープロと呼ばれていた端末です。ワープロとはワードプロセッサの略です。
一太郎は、DOSベースで動作する日本語入力ソフトです。専用のワープロでなく、汎用のPCで動作します。
一太郎は、あっという間に普及しました。PC98のバージョンをリリースして一挙に普及します。
一太郎の天下が結構長い間続きますが、MicrosoftがWordの日本語バージョンをサポートすると、形勢が逆転します。これもあっと言う間にWordが普及し、一太郎はマイナー存在になってしまいます。

まさに、浮川夫妻はPC業界の荒波にさらされてきたのです。
時代は流れ、今7notesによって、日本語入力という日本独自の文化を担い、日本語入力の道を切り開いてきた夫妻の思いが、また再び蘇ったようでもあります。
夫妻の仲の良い写真があります。
この写真ってとってもいいですね。お二人とも若々しく、羨ましい限りです。

MetaMoJiのHPに浮川氏の思いが書かれています。
浮川氏は、iPadを手に取った瞬間、
"iPadの完成度の高さに感心するのと同時に、今後のコンピュータ利用が大きく変わるにちがいないとの確信"を持ちます。
そして、即決します。
"特に私が強く興味を持ったのは指によるユーザーインタフェースでした。これなら手書きによる日本語入力ができる。2011年の時代に合った手書き日本語入力にチャレンジする事を即座に決めました。"
この即断力が凄いですね。
それとiPadが氏の想像力をかき立ててくれる様は、よいプロダクトは、創造性を生み出すことの証でもあります。
浮川氏は、次の様に書いています。
"私がジャストシステムを離れて以来もう日本語入力にたずさわる事はないと思っていましたが、iPadに出会った瞬間「2011年に設計する新しい手書き日本語入力システム」のアイデアが次々と湧いてきました。"

iPadは、創造性をinspireするプロダクトなのです。