TVの終わり、そして始まり。(第4回)

なんだかんだ言いながら、”TVの終わり、そして始まり。”も第4回目となった。
このお題でブログを書き始めたときから、偶然なのかただ気のせいなのか、海外ではTVを巡る話題が尽きない。

Googleは、コンテンツ配信に興味津々であるし、Sonyも新しいTVを生み出すと息巻いている。それに、まだウワサに過ぎないが(ただ確度は高い)、AppleiPhone4Sでお披露目したSiriをAppleTVにビルトインすることを計画しているようだ。

Googleは自前で光ファイバー網を構築しようとしている。記事によれば、米国のカンザス市でPay TVを試行するようだ。

SonyのストリンガーCEOはWSJのインタビューでSonyの戦略を次のように語った。

Sonyは”different kind of TV set"を生み出すことに全力を注いでいる。それは、four- screen戦略だ。』

four-screen戦略とは、言葉の通り4つのスクリーンである、TV、PC、Tablet、SmartPhoneの4つのスクリーンを意味する。またSonyはデバイスとしてPSを有しているので、Tabletの領域にPSも含まれている。

この4つのスクリーンを一体化させた戦略をとるというものだ。どのスクリーンでもコンテンツが観れたりアプリを利用できるという戦略である。

Sonyのfour-screen戦略自体の詳細はこれ以上不明だが、この"four-screen"という捉え方は、いい。
TVが登場した時は、one-screenしかなかった。その後PCが登場し、今やSmartPhoneが爆発的に普及し、今後Tabletも爆発的に普及しようとしている。
つまり、生活の活動の場のいたるところにscreenが存在しているのである。

おいら的には、このscreenという表現よりも、window(= 窓 )といった方がピンとくる。
TVが登場したときは、TVが唯一の世界につながる"窓"であった。
今でが、世界につながる"窓"が4つも存在するのだ。
それも、生活のそれぞれの場面に適した"窓"なのである。
こう考えると、TV離れが起きても不思議ではない。

今後のTVを考える上で、この4つの"窓"をどの様に活用しアプローチするかを考慮して行く必要があるだろう。
当然のことながら、4つの"窓"の特質も含めて考えて行く必要があるだろう。