TVの終わり、そして始まり。(第3回)

さて、GoogleTVは頓挫するのか?

GoogleTVに賛同したLogitechはGoogleTV搭載デバイス「Revue」の製造打ち切りを表明した。
確かGoogleTVはちょうど一年前に発表され、Logitechは年末商戦に期待をかけたが、結果は惨憺たるものであったようだ。
Logitech損失は、$100Mを超える。
Logitechは「Revue」の価格設定を$300とし、2010年のクリスマスシーズンに爆発的に売れると予想した。ただ、結果は予想を外れた。
Logitechの説明によれば、GoogleTVのソフトウェアは未完成であったとしている。

当時、おいらもGoogleTVについてブログで書いたが、GoogleTV自体のサポート機能については好印象をもっている。
今読み返してみても、GoogleTVが目指していた機能は、それ程悪いものではない。
それでは、なぜにLogitechの「Revue」は売れなかったのか。
先の記事にもあるように、2010年のGoogleI/Oでにデモも惨憺たるものであったようだ。つまるところ、デモは失敗の連続で、まったく使いやすくないということだ。
また、この記事にもある様に、UIは使いにくいと不評だったようだ。
たしかに、いまの世の中TV操作をKBっていうにのはないよね、と思う。
Logitechの「Revue」の写真を引用してみるが、う〜ん、このKBで操作するってかなり大変そうだ。

UIについての改善は、スティーブ・ジョブズも昨年のD8のインタビューで次のように語っている。
" The only way that's going to change is if you tear up the set top box, give it a new UI "

今のTVを変革するには、そのUIの変革が一つのキーとなる。

UIが洗練されていなかったことは別として、GoogleTVが目指していることは、決して間違いではない。またこれはこれで正しいだろう。
GoogleTV発表当時のGoogleTVが目指していたことを、再掲しておく。
再度見直してみても、それ程的は外していませんね。
・Search your television
検索機能付き。TVのコンテンツやウェブやアプリの検索ができる。
・The web is now a channel
Google ChromeAdobeFlash Player 10.1でどんなウェブにも快適にアクセスできる。
・A new world of apps for your TV
たくさんのアプリがプリロードされている。NetflixTwitterやCNBCやPandoraやNepaterやNBA Game TimeやAmazon Video DemandやGalleryがインストール済み。Android版のアプリもリリース。
・Your phone = remote control
Android phoneやiPhoneからリモートコントロール可能。ボスイサーチ可能。
・Fling a video to your television
Smart Phoneでみているビデオやミュージックを一発でTVに表示。
Watch it now
Netflix(月額$8.99)で40000ものTV番組や映画が観れる。Amazonで99セントでビデオオンデマンドも可能。
You Tube perfected for TV
YouTubeがフルスクリーンのHDで観られる。
Watch and browse,simultaneously
TVとウェブ画面が同時に表示可能。TVをみながらTwitterに投稿もできる。
・TV gets a homepage
 自分用にHPをカスタマイズできます。
・Create a TV playlist
Googel Queue機能で、観たい番組やウェブサイトやYou Tubeを後で観ることができる。
・Record from the search bar
DISH Networkに加入していれば、録画したい番組も一発で検索し録画できる。
・Rock out in your living room
PandoraやNapsterで、リビングルームはあなたのパーソナルなコンサート会場に変身。
・The ultimate picture frame
PicasaFlickrやウェブサイトのギャラリーで公開されている写真を大画面で表示。
・Over-the-air update
Google TVのアップデートは自動的に実施。