iOS5のちょこっとレビュー

iOS5がリリースされました。
iOS5にアップデートしたiPhone4とiPad2の使い勝手をレビューしてみます。
iOS5でアップデートされた主な機能の中から気になった機能をレビューします。

iPad2マルチタスクジェスチャー機能
まず、驚きだったのは、まったく予想していなかったのですが、iPad2では4本または5本指でのマルチタスクジェスチャーが可能となっています。(初代iPadは所有していないため不明です。)
ちょうど、SnowLeopardやLionで、MagicTrackPadを使って可能なジェスチャー入力がiPadにも取り入れられたことになります。
これは便利です。ホームボタンいらずですね。
MagicTrackPadで利用できるマルチタッチ操作が、おいらのお気に入りなので、ほんと、うれしいの一言です。
可能な操作は、"設定"の"一般"画面に"マルチタスク用ジェスチャ"項目があり、その下に書かれています。
・4本または5本指でピンチ(4本または5本指をすぼませる。)する、とホーム画面に移ります。
・4本または5本指で上にスワイプすると、画面の下にマルチタスクバーが表示されます。マルチタスクバーに表示されるアプリに一気に移行できます。
・4本または5本指で左右にスワイプすると、直近で使っていたアプリに順次移行できます。
iPad2をお持ちの方は、是非この機能を使ってみて下さい。本当に、ホームボタンいらずです。

■ リマインダー
通知機能の指定として日時と場所が設定できます。
おいらが気になったのは、場所の指定ができる機能です。指定の場所に到着した時と指定の場所から出発した時に、通知機能で知らせてくれます。
ただ、場所の指定は、連絡先に登録しておく必要があります。
連絡先に指定の場所をKB入力で登録してもいいのですが、ホーム画面にある"マップ"のアプリを利用すると手軽にできます。
"マップ"を起動して、登録したい住所や場所の名前を検索するか、マップ上にピンをドロップしてもいいでしょう。ピンの情報を表示させると"連絡先に追加"のボタンが表示されるので、このボタンをタップすれば連絡先に追加ができます。
ここでちょっと注意点があります。連絡先に登録された住所とマップ上の位置表示は厳密に一対一になりません。例えば、住所の番地で"1-2-3"と表記されていても、マップで確かめると"1-2"の位置にピンが立つ場合があります。また余分な情報が記載されていると、とんでもない位置がマップ上に表示される場合があります。
リマインダーで場所を指定する場合は、連絡先の住所が実際のマップでどの位置にピンが立つか事前に確かめておくことをオススメします。
さて、ここまでは連絡先の登録方法と注意点書いてきましたが、肝心のリマインダーはどのなのでしょうか。
実際に試した結果を言うと、リマインダーの、特に位置のリマインダーはGPSの精度にもよるので、まだ不十分という結論です。
設定した場所に到着する指定では、確かに10m〜20m程度の精度がある場合もありましたが、全く機能しないケースもありました。(設定の仕方が悪かったのか不明です。また、いろいろと確認し、後日アップデートしたいと思っています。
2011.10.19 UpData:その後いろいろ試してみました。その結果、位置精度は、20mから50m程度と推測されます。結構いい結果です。”全く機能しないケース”もあると書きましたが、これは、近くのコンビニに到着したときに通知をする設定をしたのですが、コンビニが近くにありすぎて、すでに到着圏内にいたがためと推測しています。すでに到着の圏内にあるため、到着の通知は発行されないということです。
”まだ不十分”と書きましたが、この評価は撤回します。
ただAppleに対する要望事項は、位置精度の情報はある程度公開して欲しいところです。標準的に、どの程度の位置精度があるのか、またGPSのチェック間隔はどの程度なのか、を公開して欲しいですね。
位置精度は20mから50mと書きましたが、これは徒歩によるものです。車に乗っていたりしていた場合、どの程度精度があるのか、この辺もまだ不明です。)

リマインダーの、場所をアラートする機能の発想はいいのですが、実用面からするとまだ改善の余地あり、といったところです。
そうは言っても、リマインダーに位置情報を設定できることは、かなり評価できます。設定も、指定の場所から出発と指定の場所に到着の2種類選べます。この発想がいいですね。ターゲットのエリアから離れた場合とターゲットのエリアに近づいた場合を設定できるわけです。
この考えを発展させるとおもしろいアプリがいろいろと実現できそうです。
例えば、ターゲットをエリアではなくて個人が保有するiPhoneを設定できれば、初対面の人と待ち合わせをする場合に便利です。初対面の人が自分のエリアに入ってきたら通知機能で知らせてくれます。
子供にiPhoneを持たせておき、子供に危険な場所を設定しておきます。例えば、柵のない池とか夜道では危ない場所とか設定しておきます。子供がこの危険なエリアに近づいたら通知機能で知らせてくれます。
行動範囲を指定できる機能があったら、さらに便利かもしれません。

位置情報というのは、ID情報と同じです。その場所にサービスを求めている個人がいるということです。
位置情報を利用したアプリやビジネスモデルは、考え方をいろいろと組み合わせるとたくさんありそうですね。

iCloud
写真や連絡先、カレンダーやリーディングリストがiPhoneiPadMacで自動的に同期されます。メモもブックマークも同期されますね。
これは使ってみるのが一番です。使ってみると、その便利さが実感できます。保有するApple製品が複数あった場合は、非常に便利です。

とりあえず、ここ数日間利用して気づいた点をレビューしてみました。
iOS5には200を越える新機能とありますので、まだまだ気づいていない新機能もありそうです。
iPadのKB入力も改善されているような気がします。ローマ字入力の画面の右側に"ABC"のキーが追加されており、このキーをタップすると英字入力が可能です。かつ英字の全角指定もできますね。
これって前からあったのか?ちょっと覚えていません。
それと"設定"の"一般"の中に、"アクセシビリティ"の項目があるのですが、これも設定を試してみると面白いですよ。
マルチタッチジェスチャーを指一本でできたり、カスタム化したジェスチャーを登録したりもできてしまいます。