Macの想い出、そしてジョブズ。

おいらが、最初に買ったApple製品は、Macintosh SEだ。もう、20年以上も前だ。もう使っていないので、たぶん動かない。動かないけど、捨てられない。
当時、20万円以上した記憶がある。かなり思い切って購入した。
確か、HyperCardをサポートした頃で、HyperCardを使ってみたくて購入した。
購入した時期は忘れてしまったが、既にジョブズ氏はAppleを追われ、Next社を設立して間もない頃と記憶している。当時、ジョブズ氏がAppleを追い出されたとはつゆ知らず、ジョブズAppleを捨てたんだ、と勘違いしており、ジョブズ氏のことを良く思っていなかった。
ごめんなさい、ジョブズ
次に買ったのが、Macintosh Performa575。当時20万円を切っていたと思う。
途中Appleからちょっと浮気した。仕事の都合で、PC98を購入した。これは、どうしても自宅でパワーポイントの資料を作成する必要が生じたためだ。
次に購入したのは、Macmini。2005年の3月頃だ。どうしても、またMacが欲しくなって買った。お金が無かったので廉価なMacminiにした。LCDモニターは、サードパーティのものを購入。全部で8万円くらいだったと思う。
次は、やっとのことiMacを購入。20インチサイズのCore2Duo 2.4GHz品だ。2008年の暮れに購入した。確か、10万円ちょっとだったと思う。10万円ちょっとでMacが購入できるなんて、夢の様に思った。
2009年の4月に、iPhone3Gを購入した。iPhoneを購入してから、ネットの世界に深く興味を持つようになった。インターネットというものが、個人の力を最大限に引き出してくれる世界だと気付いた。インターネットは、個人のブランドを構築できるツールだと深く感じたのだ。そして遂に、2009年の11月1日からブログを始めた。ブログの表題である"あいふぉんす"は、ネットの世界に開眼させてくれたiPhoneに敬意を表している。今のおいらがいるのは、iPhoneのおかげだと思っている。iPhoneに出会わなければ、今頃何をしていたろうか?と思う。
2010年の暮れに、iPhone4に乗り換えた。魅力的なアプリも豊富になってきており、3Gだとアプリの魅力を十分に引き出せなくなりつつあり、(セカイカメラも動作が重かった。)3Gの支払い残金も1万円を切ったのでiPhone4に乗り換えた。
iPhone4の完成度に正直驚いた。処理スピードの早さもあるが、何といっても、ディスプレイのクリアーさに驚いた。Retinaディスプレイはとにかく素晴らしいの一言だ。3Gの画面でウェブをみると、若干文字がぼやけて見えていたのだが、これは歳のせいかと思っていたら、違っていた。iPhone4では、文字がくっきり見えるのだ。これは感動的だった。
そして、2011年7月の末には、iPad2を購入。iPad2の購入には、結構迷った。iMacもあるしiPhone4もあるし、これで十分だろう。iPad2を買ってどうするんだ、と自問自答していたのだが、えいやっと衝動買いに近かった。でも、今ではiPad2は手放せない。
iPadは迷わずに購入してよいデバイスである。

iPhoneは今や、Appleの主力製品であり、Appleの利益の源泉だ。iPhoneの成功は、iPodと電話とインターネットを一つのデバイスに組み込んだからではない。iPhoneの成功は、そのUIにある。タッチスクリーンの採用、マルチタッチインターフェースの採用にある。
実際は、iPadの方が早くに社内で開発されいる。ただ、製品化されたのは、iPhoneの方が先だ。携帯電話やフィーチャーフォンが普及している時期でのiPhoneの投入は正解であったろう。新しい、フィーチャーフォンとして、受け入れられやすい。
ただ、iPhoneの目的は、マルチタッチというUIを普及させることにあった。iPhoneはいつも身近にあり、iPhoneに触れているとマルチタッチUIが当然のことと思えてくる。それに何よりも、指がマルチタッチUIに慣れてしまうのだ。
マルチタッチUIが普及したからこそ、iPadの成功もあるのだ。

2011年10月4日に、AppleSpecialEventがクパティーノにある、Apple本社で開催された。
この席で、iPhone4Sが発表されたのだが、iPhone4Sは非常に重要な製品だ。iPhone4Sは、WorldPhoneとして位置付けられている。これは、Appleの戦略として、非常に重要だ。iPhoneは、SmartPhoneでは、No.1であるが、携帯電話の市場では、5%のシェアしかない。iPhoneをWorldPhoneとすることによって、この広大な携帯電話の市場を制覇しようとしているのだ。
そして、SiriのVoiceNavigationAssistantだ。SiriのVoiceNavigationAssistantは、未来の世界を垣間見せてくれる。コンピュータと人間が会話を始めたのだ。それもiPhoneといういつも身近な存在で実現できてしまうのだ。SiriのVoiceNavigationAssistantは、SmartPhoneの未来形なのである。

残念ながら、ジョブズ氏は、SpecialEventの翌日にこの世を去ってしまった。
だが、われわれは、ジョブズ氏の想い出に浸り続けていることはできない。ジョブズ氏が実現したかったポストPCの時代を、ジョブズ氏に代わって築き上げていくとう使命があるのだ。

ジョブズよ、素晴らしいデバイスを世に送り出し続けてくれてありがとう。
そして、貴方と同じ時代を生きてこられたことに感謝します。