SonyのTablet-Sはどうなのよ?

SonyTablet-Sが、発売された。ちょっと気になったので、近くのYAMADAデンキまで出かけてみた。
ありましたね、SonyTablet-S。デモ機は先客がいてすぐに使えなかったけど、しばらく待ってからデモ機に触れることができました。
第一印象。軽い。でもちょっと画面が小さく見える。
これはiPad2と比較しての第一印象です。
SonyTablet-Sの最大の特徴は、Tablet全体がフラットではなく、MacAirの様に、片側がスリムになっていることです。持った感じは、軽いです。手でホールドする側が厚めになっているので、手でホールドしやすいのと、ホールド側にTablet全体の重心があるので、持った感じは非常に軽いと感じました。
画面のサイズは、iPadを見慣れているせいか、意外と小さく感じました。一回り小さく感じましたね。
本体を回転させた時の画面の回転追従は、ちょっと鈍い。改善の余地ありか。画面切り替えのスワイプは、まずまず。
ちょっと気になるのは、アイコンが小さい。アプリの文字表記が読みづらい。
カニカルなホームボタンはなく、全てTablet表面で操作可能です。
価格は、結局iPadWiFiモデルと同じ値段です。

さて、ちょっと期待していたSonyTablet-Sですが、やはりiPadと比較すると、物足りなさが残ります。

ただ、デモ機なのでTablet-Sを完全に活かし切ったアプリがインストールされていないかもしれません。
おいらがiPad2を購入した時も、デモ機にインストールされているアプリは、極めて限られいました。それでも今では、iPad2はデモ機で体感できた以上の満足感に浸っています。

こう見てくると、SonyTablet-Sも単純にiPadと同じ土俵で戦うのはかなりしんどいと思われます。
ただ、Sonyはまだ可能性を秘めているでしょう。
Sonyらしさ、Sonyが他社に比べて良い点を、もっと全面に出してもらいたい。
Sonyは、SonyMusicやSonyPicturesといったコンテンツ源を持っています。それに、なんといってもプレステのゲームコンテンツ資産も豊富です。
コンテンツの豊富さをもっと前面に出してもいいのではないでしょうか。

と、ここまで書いてきたのですが、ちょっと待てよ。
Tablet-Sでコンテンツの豊富さを、アピールしてないんだっけ?と思い、もう一度、デモ機を見に行ってきました。
そしたらどうでしょうか。ちゃんとあるではないですか。
アイコンのデザインが小さくてわかりづらかったのですね。
ミュージック、映画、TV番組それに電子書籍もサポートされます。
ただちょっと残念なのは、デモ機はネットに接続されいなかったので、コンテンツの視聴体験はできませんでした。

自宅に戻り、ネットでSonyTabletのサイトで確認してみました。
サイトには、サポートされるとコンテンツ群がきちんと記載さています。
サイトを見る限り、結構可能性を感じます。
ただ、残念なのは、デモ機でその良さが体験できない点です。
それに、アイコンがみづらいのもマイナスです。
Androidの制約かもしれませんが、アイコンのデザインが良くない。

そもそも、豊富なコンテンツ源を持っているのであれば、あえてAndroidにこだわる必要があるのか?と思ってしまいます。
Androidにこだわったとしても、もう少しUIデザインを改善して欲しいところです。

Sonyが持つもう一つのアドバンテージは、TV本体です。Airplayの様な機能がTabletに盛り込まれています。SonyのTVがあれば、すぐにコンテンツのシェアリング体感できるわけです。

こう見てくると、SonyTabletは、他のAndroid端末陣営に比べAppleに対抗できる可能性がありますね。
SonyTabletは、リビングでの利用を想定した、コンテンツのコントロール端末的な意味合いが強そうです。
メディアタブレット、といってもいいかもしれません。アプリ中心というより、メディア中心のタブレットかもしれませんね。
リビングでの利用を重視していることからすると、WiFiモデルしかないのもうなずけます。

SonyTabletの可能性を感じるものの、UIデザインは是非とも改善して欲しいです。それと、デモ機の重要性ももっと認識して欲しい。デモ機の体験が素晴らしければ、そのデバイスをその日に購入して家に持ち帰りたいはずです。
デモ機は、PCの販売エリアではなく、TVやホームシアターの販売エリアにも置くべきですね。それによって、SonyTabletの良さを、もっと体験してもらえるはずです。