iPadはビジネスフィールドで活用できるのか。

iPad2を購入してまだ一週間も満たないですが、iPad2にはまり、"iPad知的生産の方法"という本まで読んでしまいました。

iPad知的生産の方法 ビジネスフィールドでの検証

iPad知的生産の方法 ビジネスフィールドでの検証

本の主題は、副題の通り、iPadの"ビジネスフィールドでの検証"です。iPad/iPad2が実際の仕事の現場でどこまで使えるのかに迫っています。
著者は、松倉秀実氏と花村剛氏のお二方です。
松倉氏は、特許事務所を経営しており、大学でも講義されている方です。花村氏は、エモヴィスという、人の行動分析をサポートする会社を経営されています。
このようなお二方が、初代iPad発売から一年半ほどたつわけですが、iPadを実際のビジネスの現場でどのように活用してきたかが具体的に紹介されています。
結論から言いますと、まだ課題があるものの、iPad(iPad2)は、十分にビジネスの現場でも役立つデバイスである、ということです。

松倉氏が、特許事務という仕事の中で、非常にうまくiPadを活用しているな、という印象を受けました。特に、クライアントの会社を訪れ、特許申請書を作成するまでの件は、iPadiPadアプリとクラウド環境を非常に上手に活用されてるなと感じました。
松倉氏のiPad活用例を読むと、今更なのですが、クラウド化とは、何処でも必要なデータにアクセスできて、その情報を皆で共有できるわけですが、クラウド化のもうひとつの重要なポイントは、スピードであることに気付きました。

松倉氏は電子書籍にもふれています。巷に溢れているな電子書籍リーダを試した結果、やはりiPadの9.7インチサイズが、電子書籍を読む上では最適であるという結論に達しています。
ジョブズ氏が、9.7インチのサイズにこだわっていたことに感心されています。

花村氏は、自身の自炊の実例をあげています。この辺も自炊を実践したい方には参考になりますね。

花村氏は、iPadの素晴らしさを、氏の専門とする人間行動学の視点から3点にまとめています。
・立ち上がりの早さが使いやすさに繋がる。
・直接操作しているという感覚が使いやすさに繋がる。
・画面の自由度が使いやすさに繋がる。
全く、同感です。

花村氏の考える、知的生産技術とは何か、も語られています。
花村氏の考えは、自分の既知の情報を検索できるきること、ネット検索や書籍から未知の情報を入手すること、それらを再利用する為に整理し、結論をだすこと。そして、目的にあった形式で情報をまとめ、他の方に伝達し人に行動を促すと同時に、自分自身も行動することであるとしています。
非常に含蓄のある言葉です。

最後の章では、おすすめのアプリと周辺機器の紹介もあり、実用的な内容となっています。

全編を読んで思うのは、お二方のビジネスフィールドに、iPadががっちりと食い込んでいるなということです。それ程、iPadは凄いデバイスということですね。

iPad(iPad2)を購入して、おいらは一週間も満たないのですが、iPadのない生活は考えられません。iPadというデバイスは、それほど生活に密着できるデバイスなのですね。
何というか、触れていて楽しくなるのです。
特に、強く感じるのは、iPadは、読むここと書くことに非常にフィットしているということです。
読むことに関しては、花村氏の指摘にもありますが、画面の自由度があります。横向きでも縦向きでも表示はOKですし、画面の距離も好みの位置でホールドできます。それに、リビングのソファに座ってリラックスした姿勢でも読めます。雑誌を読む感覚で画面を見ることができるのです。
書くことは、KBと入力文字の表示画面が同一面にあるので、非常に集中して文字を打ち込むことができます。
それに何と言っても手書き文字が入力できるアプリが充実しており、手書きのノート感覚、お絵かき感覚で文字入力や絵が書き込めます。これは、とってもいいですね。
まだiPadを使い始めて日が浅いので、このアプリがおすすめ、とまではいかないのですが、手書き入力のアプリは物色中です。無料版でお試しもしていますが、手書き入力ができるアイデアノートに適したアプリを見つけたいですね。

とにもかくにも、iPadは凄いデバイスです。
iPadの購入を迷っている方は、是非ともその迷いを振り払い、即iPadを購入することをおすすめします。