位置情報サービスについて、あれこれ

位置情報とは何のでしょか?位置情報のサービスはどこに向かうのでしょか?
そんな疑問に答えてくれそうな記事とアプリがあったので紹介します。

まずは、GoogleのMarissa Mayer(マリッサ・メイヤー)さんが、Social Locoのイベントで受けたインタビュー記事です。
気になった箇所をピックアップしてみますね。

About 20% of searches done on Google today are local. We want to have the best possible answers when our users come to us with those local queries.

Googelの場所に関する検索は、全検索の20%にも達しています。予想したよりも多いですね。GoogleがMarissa Mayerさんをこの分野を担当するdivisionのトップに据えたのも納得できますね。

At our core is search. That said we think there are a lot of different ways people like to find information. Sometimes it’s very active, like a search. Sometimes it’s very passive, like: Show me where I am on a map, and show me what things are around me that I would like.

Googleのコアは検索であると、しっかりと言い切っていますね。ひとが情報を得るには、いろんなタイプがあるといっています。とってもアクティブなのは、例えば検索です。ちょっと受身的なのは、例えば自分はどこにいるのかとか、近くに好みの場所はないのかとか、ちょっと知ってたら教えて的シチュエーションです。
情報を得ようとする方法が積極的な行動(キーワードが明確になっている)なのか受身的な行動(キーワードが明確になっていない)なのかによってサービスの形態も異なってくるということですね。どちらも検索する(=情報を得る)行為としては同じなのですが、検索にも段階があることを考慮する必要があるということですね。

I think of our location strategy as having two prongs. Maps is one prong, which is obviously very successful, both on desktop and on the phone. That’s always geo-spatial: You see a map, you see yourself on a map, you see how to get from one place to another. The other side is local, or what we call Places. It gives you textual descriptions, photos, as you search through things like business listings.

Googleのlocationに関する戦略は2つあると言っています。空間情報(自分はどこにいるのか、目的の場所に行くにはどうすればいいか、目的の場所はどこにあるのか等)と場所に関する情報です。
なるほど、空間情報と場所情報がペアになることで、完璧なサービスとなるということです。どちらか一方だけの情報があっても、サービスは完結しませんね。空間情報と場所情報がペアになることで、サービスが完結します。

We want people to be able to find things in the real world that they’re going to really like, the same way they do with search. And we love data problems. We like them when they’re big. We like them when they’re messy. The local data space is a big messy data problem.

これもいい言葉です。位置情報サービスとはリアルな世界での検索ってことです。でも沢山問題があると言っています。でもMarissa Mayerさんの凄いところは、この問題解決を楽しんでいることです。さすがです。

Here’s an anecdote around a use case that is not that well served at the moment--and it’s good to see that it’s not well-served, because it means there’s an opportunity there.

困ったところにビジネスチャンスがあると言っています。確かに、この視点をいつも持っていることが大切ですね。
この発言後のに、ちょっと困ってしまったエピソードが語られています。スキー場に友達たちと出かけたときに、ディナーの準備がMarissa Mayerさん役目でした。朝方にピザ配達のいいお店があることを調べておきました。スキーから帰って、さっそくオーダしたのですが、場所を伝えたところ配達できないと言われてしまいました。配達したら45分もかかる場所に自分たちがいたからです。
さて、この問題をMarissa Mayerさんはどうやって解決しようとしたか気になるところです。おいらが考えるに、お店の配達可能範囲がマップ上に表示されるとかできればいいかもしれません。

次はアプリの紹介です。Footprintsという位置情報サービスです。
このサービスの特徴は、位置情報がシェアできることです。位置情報をシェアすることをうまく利用しています。
これを紹介した記事では、子供にもたせると子供の場所をモニタリングできることを提案しいてます。これだと安心できますね。ただこのサービスは、日本のキャリアはとっくの昔に提供済みですけどね。ただ、位置情報がシェアできるところがミソです。
例えば、友だちの子供も同時にモニタリングできます。これだと全員の安全が一度に確認できて安心できます。
遠く離れた親友が自宅を訪ねてきたときに、道に迷ったら使えますね。親友の位置がモニターできるので、簡単に道順を教えることもできます。
複数をモニタリングできるので、イベントにも利用できそうです。屋外を利用した巨大な鬼ごっこもできそうです。
個人的にも使えます。自分が今日一日たどった足跡をたどることもできます。
おいが、今日一日使った例です。何時にどこにいたかが分かります。ライフログ的な自分の足跡を記録しておくのにもよさそうです。

位置情報をシェアしたときの画面です。まだシェアする相手がいなかったので、自分の位置しか表示されませんが、シェアした人がいればシェアした人の位置が表示されます。シェアした人のフラッグをタップすると、シェアした人がどれくらい自分から離れているかもわかります。結構便利ですね。

位置をシェアするサービスは、いろいろと応用が効きそうです。
例えば、ピザの宅配を頼んだ時に、いつくるんだろうって結構いらいらしませんか。宅配のバイクの位置情報をシェアすることによって、今お店をでたとか、近くまできたとかモニタリングできて、いらいらすることもなくなります。