Amazonはダークホースか?

最近Amazonの動向が気になり始めた。
まず驚かされたのは、Android向けのApp Storeをリリースしたことだ。Androidの躍進は目覚しいものがあるが、Android向けのApps StoreをAmazonがリリースしたことによって、Androidのマーケットがさらに活気づくのではないだろうか。それにAmazonの提供するApps Storeでは、アプリの無料体験も可能であり、これはAppleApp Storeにもない機能だ。AmazonAndroidのマーケットに目を向けたことは、Appleにとって、最大の脅威となるに違いない。
AmazonAppleよりも先に、Music Streamingのサービスも始めてしまった。これにも驚いた。ただ、よくよく考えると、AppleiBooksAmazonKindleを意識したサービスだ。Amazonは意外とAppleの先を行っている。
それに、今度は7”タブレットをリリースするらしい。それもカラーで。価格の予想も$250、もしかしたら$199ともあり、かなり安いものとなる。
これは、AppleiPadに対抗するというよりは、タブレットの位置づけをうまく利用した戦略だ。
AppleiPadは爆発的に売れている。ポストPCの時代を席捲すべくタブレットの市場が拡大している。
それでは、タブレットによってどんな認識が広まりつつあるのだろうか?
タブレットは”世界の窓”なのである。タブレットはあらゆるツールに変身することができるし、SmartPhoneよりも大きな画面を活かすことによって、観ることに対して優位なデバイスなのである。
Amazonのリリースする7”タブレットは、おそらくコンテンツ(本や映画やMusicビデオ等)を消費することに特化したタブレットとなるに違いない。Amazonが提供・販売するコンテンツを消費する専用タブレットとなるわけだ。
こうなってくると、Amazonがいままで築きあげてきた小売のノウハウを存分に活かすことが出来るわけで、コンテツを消費する市場において、Amazonの提供するタブレットが支配的なポジションを得る可能性が高い。Amazonタブレットの市場において、Appleに肉薄するダークホースになる可能性があるのだ。
この記事AppleiPadに対抗できる大穴としてAmazonをあげている。
Amazonは、アマゾンドットコムを通じて、消費者に一番近いところにいることも大きな強みだ。Amazonは消費者の好みをよくわかっているし、どのようにセールスを仕掛ければ売上が伸びるのかも、きっとノウハウをもっているはずだ。
Amazonがリリースする7”サイズで廉価なタブレットが、コンテンツを消費するためだけのタブレットという別の位置づけを、多くの消費者に気づかせようとしている。