アプリの時代

IDCが2011年及び2015年のSmartPhoneシェアの予測を発表した。
IDC Forecasts Worldwide Smartphone Market to Grow by Nearly 50% in 2011

IDC Projects Windows Phone to Top iPhone in Market Share by 2015

2011年の世界スマートフォン出荷台数は5割増へ、Androidがトップに

具体的どうなるかというと、下の表のようになる。


算出の根拠が明確でないものの、Androidがトップになるのはいたしかたないとして、2015年のiOSのシェアはもう少しあるような気がする。WindowsPhone7は、正直20%のシェア確保は難しいのではないだろうか。

さて、シェアの話はおいといて、おいらが気になったのは、その販売台数だ。

上の記事によれば、2010年のSmartPhoneの販売台数は約3億台だ。2011年はこの1.5倍の4億5千万台になる。気になるのは2015年で何台かである。IDCの予想によれば、2011年から2015年の年平均成長率は19.6%である。となると、2011年は4億5千万台なので、4年後の2015年は、約2倍の販売台数となる。なんと9億台だ!これはすごい数字だ。

携帯電話とSmartPhoneの違いは、何といっても提供されるアプリの豊富さにある。アプリがなければ、SmartPhoneもただの携帯になってしまうのだ。アプリあってこそのSmartPhoneなのである。このアプリを待っているユーザが9億人以上もいるのだ。9億人以上ですぞ。(注:2015年の販売台数予測は9億台であるが、普及台数は当然もっと多くなっている。おそらく20億台はかたい。IDCの予測をベースに2013年から2015年のSmartPhone販売台数を合算しただけでも約23億台である。)

この市場規模は魅力的だし、なんといってもそのアプリの提供ルート網がiOSApple)にしろAndroid(最近はAmazonがサポートを開始した。)にしろ、整備されている。それに個人でもこの市場に挑戦可能なのだ。iOSApple)であれば、年間1万円ちょっとの年会費でDeveloper登録すれば、Appleを通じて全世界に販売可能(販売価格の30%はAppleにもっていかれる。それにAppleの厳粛な審査もあるけどね。)なのである。仮に、仮にである。iOSのシェアがIDCの発表通りだとして、2015年に販売されるSmartPhone9億台のうち15.3%がiPhoneとすると、その数は約1億4千万台だ。このうち1万人に一人の割合でアプリが売れたとすると、1万4千本のアプリが売れる。115円で販売したとして、30%はAppleに手数料をとられるので、手取り112万7千円である。毎月一本、1万人に一人の割合で売れるアプリを提供すれば、年収は1千万円を越えるのだ。むむ、もう少し夢があってもいいかもしれない。100人に一人の割合で売れてしまっら、アプリ一本で、1億1千270万円だ!(これは、取らぬ狸の皮算用なので、何ら保障された金額ではありません。それにアプリの開発も、そうたやすいことではない。でも今から2015年目指して頑張れば、ちょっと希望があるのではないでしょか。)

とまあ、いろいろ書いてきましたが、とにかく2015年に向けてSmartPhoneは年率20%近くの勢いで成長し、その成長の要となるのがアプリなのだ。これからは、まさにアプリの時代となるだろう。

と、同時にアプリも消費される時代となるのだろう。