2011年のトレンド予想

今年の話題となるテクノロジーをTechClanchが予想している。
Seven Technologies That Will Rock 2011
日本と米国では事情が異なるが、ちょっと紹介する。
・Web Video On Your TV(ケーブルTVからInternet TVへの移行。Google TVやApple TVによりこの傾向が加速する。)
・Quora Will Have Its Twitter Moment(ソーシャルQ&AのサイトであるQuoraがTwitter的になる。人をフォローするのではなく、トピックスやクエスチョンをフォローする。)
・Mobile Social Photo Apps(ソーシャルフォトの流行。)
・Mobile Wallets(これは、いわずもがな、おサイフケータイ。)
・Context Aware Apps(状況に応じた最適なサービスアプリ。)
・Open Place Database(位置情報データベースのオープン化。各社でサービスする位置情報のデータベースが異なることの弊害をなくす。)
・The Streaming Cloud(メデイアのクラウド移行が進む。)

それでもって、おいらもちょっと予想してみた。2011年のトレンドは、これだ。
Mobile化、Personal化、UIの進化をベースにクラウドの普及とMediaの変革が進む、のである。

・SmartPhoneの普及が加速する。
SmartPhoneが生活の起点となる。普及が加速することは言うまでもない。米国ではMobilePhoneの半数近くをSmartPhoneが占めるまでなった。
日本でも昨年末から各社がSmartPhoneの製品を相次いで出した。
人々の生活の中で、SmartPhoneがその人の行動の起点となる。SmartPhoneから得られた情報をもとに仕事をしたり、行動の予定を立てたり、消費活動を行ったりする。その傾向がますます強まっていく。また、行動の結果もますますSmartPhone経由で残して行く。
Personal化が進んでいく。当然その先にはクラウドが存在することが前提だ。

Tablet PCが急激に普及し始める。
恐らく予想したよりも急激に進む。これはSmartPhoneの普及とともに、多くの人々がマルチタッチインターフェイスに慣れてくるからだ。

・Internet TVが普及し始める。
今後はSmartTVと呼び名を統一すべきだ。
ネットに繋がっているのは当然であるが、Personal Assistant的な機能が盛り込まれてくるであろう。
人感センサーと顔認識技術によってTVを観ているのが誰であるかを認識し、Personalizeされた機能を提供してくれるのだ。
ビデオ伝言も簡単に残せる。例えばiPhoneでビデオを撮ってPersonalクラウドに登録。子供が家に帰るとTVが自動認識し、自動的にビデオ伝言を再生してくれる。
FaceTime的な機能も搭載。TVを観ていると、ビデオアクセスのお知らせがきた。TVを観ながらビデオをオン。ビデオは画面の隅に表示される。友人からだ。買い物途中なのだが、気に入った品物があったので、ちょっと意見をききたいそうだ。TVの画面に品物が映しだされる。品物を見ながらちょっと意見をいう。そこで、その品物についてのWebがあることを思い出した。TVでサーチ画面を表示。音声入力で検索。ジェスチャー入力で、検索したURLを友達に送信。
いろいろなシチュエショーンを想像すると、TVがSmartTVになることで、TVの可能性が大きく変貌する。TVがSmartTVになることによって、真のLiving Stationとなる。

・Personal Assistantの傾向が強まる。
インターネットに接続される機器全般に、この傾向が強まる。
・認識技術や3D表現を利用したUIが普及し始める。
これはSmartPhoneの普及と相待って普及して行く。機器が人間の側に近づいてくる。人間が機器に合わせるのではなく、機器が人間に合わせるようになる。

これらを踏まえたイメージ図をつくってみました。こんな感じです。

このプレゼンシートを作成していて、Appleの今後の戦略が垣間見えてきたようです。