2011年CESでの注目は!?

2011年のCESは開催前からプレ発表が相次ぎ、盛り上がりをみせています。
2011年CESでの注目発表に関する記事は、こちらを参照お願いします。記事内容は随時更新されています。
ラウンドアップ:2011 International CES、注目点はいかに

そんな中で、おいらが一番注目したのは、MicrosoftWindowsがARMをサポートする発表です。これはかなり衝撃的です。
今までの強力なWintel連合と決別することを意味しているからです。それもMicrosoft自らの口からでたことなのです。Microsoftもそこまで追い込まれていることを物語っています。
MicrosoftもARM系のチップ対応に力を注ぐことを宣言したともいえますが、この発表は諸刃の剣ともいえます。これからのトレンドはX86系のCPUではないことを宣言したともいえるからです。AndroidiOSが動作するARM系のチップが主流になることを暗に宣言したともいえるからです。
それに、MicrosoftがARM系チップに対応したOSをリリースするのはいつになるのでしょか?CESの発表でもリリース時期は明確に語られていません。
一年後?それとも二年後?なのでしょか。仮に二年後にリリースされても、もはや遅いでしょう。この時期になれば、Androidがこの業界のOSの主流になっているからです。
このMicrosoftの発表により、ユーザの関心は以前にも増してARM系のチップに移るでしょう。そしてARM系のチップでも、ユーザ要求に十分対応可能なパフォーマンスをもっていることに気づき始めるのです。
この発表により、ARM系のチップが注目され、さらにAndroidが注目され、Android採用の傾向がさらに加速することでしょう。結果的に、MicrosoftがARM系チップをサポートするOSをリリースしても、その時点ではもはや手遅れの事態となっているのです。
将来、Microsoftは、2011年の発表が、自らの首を絞めたことに気づくことでしょう。

次の注目は、そのAndroidです。Android3.0 Honeycombの動画発表です。
その素晴らしさは、動画を見れば一目瞭然です。

3D表現が多様されており、非常に素晴らしいUIとなっています。以前のブログでも書きましたが、UIを制するものがMobileを制するのです。
そして、AppleiOSやAppStoreで成功したUIやビジネスモデルをBack to the Macと称して、OS XMac系にも取り込み始めたように、Mobile系で培われたUIが一般のPCにも逆流して行く訳です。

最後の注目は、こりゃ面白いと感じた、おもちゃ(高級なおもちゃ)です。
記事はこちらです。
CES 2011: Sphero Robotic Ball Controlled from iPhone
CESでのデモビデオはこちらです。

他のビデオも見てください。その凄さがわかります。

こちらは、また別のタイプのビデオです。

ボールがころころと勝手に転がっていくだけですが、Orbotix社がリリースするspheroは、APIをオープンにして、いろいろな利用方法をみんなに考えてもらおうとするところが、うまいです。
おいらが、一番気になったのは、この球体がどんな原理で、勝手にころころと転がるのか、一番不思議でした。このころころ転がる球体は、”Picorover”と称して、広く知られているようです。(この球体が気になり気になり、Googleでいろいろ検索した結果です。このころころ転がる球体が意外と知られていたことも、初めてしりました。)
球体をころがらせる原理はいくつかあるようですが、簡単にいうと、自分が球体の中に入っていると想像してみてください。移動したい方向に足を踏み出せば、外から見ていると球体もその方向に移動します。これが、極めて単純化した原理です。
この”Picorover”を多数使用して、先日のブログで紹介した、Swarmbotの動作原理を利用すると、群れをなしてころがるボール群ができあがります。コントロールするのは、群れの中の一つのボールだけでよいでしょう。一つのボールを中心にしたり、一つのボールを先頭にして、群れをなして移動するボール群ができあがります。想像するだけでも面白いです。
このspheroは、2011年後半に販売されるそうですが、ちょっとしたブームになるのではないでしょうか。