Appleの2011年製品予想

COMPUTER WORLDAppleの2011年製品予想の記事が掲載されました。
Collected: Apple's busy diary for 2011
なかなか興味深い記事です。すでに告知されている情報もあります。発表される時期は若干前後するかもしれませんが、9割方は当たっているような気がします。
(記事のコメント欄には多数のコメントが投稿されており、この予想記事に対する感心の高さがうかがえます。)
予想記事を簡単にまとめてみました。(記事の全文翻訳は、MACLALALA2のアップルのカレンダーは-2011-年もメジロ押しを参照して下さい。)

・1月 Mac App storeがオープン。iPad2が発表される(4月まで出荷)。”The Daily magazine"がリリースされる。
・2月 iTunesがupdate。TVのストリーミングサポート。
・3月 White iPhoneが出荷される。
・4月 MacBookPro発表(SSDが標準装備される)。iMac発表(Magic Trackpadが標準装備される。)
・5月 iPad2大成功(出荷6百万台達成)。
・6月 WWDCiPhone5発表。iOS5発表(新しい、地図と位置情報のセンシングツールがサポートされる。より使いやすく、また位置情報と情報の扱いに関し、プライバシー管理を配慮)。
・7月 MacPro発表(LightPeackが接続可能)。
・8月 iPhone向けのAndroid emulatorを発表。
・9月 iTunes11リリース(Cloudベースの音楽サービスへ)。iPodTouch発表(限りなくiPhone4へ)。iPhone nano発表(iPod nanoは統合される)。Apple TVにA5chip搭載。
・10月 Mac OS Lionリリース。iLife12発表(Cloudベースへ)。iOS5.1リリース(iOSOSXを統合)。
・11月 iOS5.2リリース(アップグレードされる)。 
・12月 App storeのダウンロード数が50億達成。Mac App storeのダウンロード数が1億達成。iPhone nanoをが5百万台出荷達成。

この予想でびっくりしたのは、”iPhone向けのAndroid emulator”です。これって凄い逆転の発想というか、Androidにもきっといいアプリがあるので、それをiPhoneにも取り込んじゃえといった、大どんでん返しの発想です。ただ、この予想には記事へのコメントの中にも反対意見があります。確かに、体面上はAppleSteve jobs氏)はGoogleを毛嫌いしていますが、この発想もありと思います。何故なら、Androidの普及が予想よりも早く、GoogleAndroid向けにサポートするアプリにもいいものが出始めそうで(Google preps Android tablet iPad attack for 2011で紹介されたGoogle Mapsの新バージョンは、ちょっと驚きでした。)、そうなるとAndroidのアプリが、iPhoneアプリよりも一歩先を行く可能性が高く、急激にiPhoneの魅力が失せていく危険があります。これを回避するためには、”Android emlator for iPhone"の発想もありだと思います。
もうひとつ、そうだよねと思える予想が、iPhone nanoです。これはおいらもブログで書きましたが、iPod nanoウェアラブル・コンピュータに変身する可能性を秘めています。ウェアラブル・コンピュータに変身したものが、iPhone nanoです。大きさは、当然のことながら現在のiPod nanoの大きさを維持します。

iPhone5iOS5も気になります。iPhone5は、ハードウェア的にはNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)の追加程度と予想されます。これはGoogleが次のNexus S(Android2.3版)で搭載を発表していますので、外せない機能です。それとiOS5にも結構期待しており、特に新しいAPIサポートとして認識関係がサポートされると非常にいいですね。(ハードルは高いと予想されますが。)音声認識や画像認識に関連したAPIがサポートされると、一気にiOSアプリのアドバンテージが高まります。

Cloudベースへの移行は、当然の流れなので、この先MobileMeがどうなるか気になります。iTunesiLifeiWorkのCloud化が完成した暁には、無料化(もしくは、もっと安く。年間数千円程度)にして欲しいですね。そうなれば、メールやノート系のアプリもすべてMobileMeに統一したいですね。

Apple TVが、意外と検討(米Apple、新型Apple TVの累計販売台数が100万台突破へ)しています。予想記事では、あまりApple TVの大幅なアップグレードはないようですが、来年後半にはパワーアップしたApple TVの登場を期待しています。現在のApple TVが発表される前のウワサの記事ではAMDのFusionチップが採用される予想もありましたが、残念ながらウワサに終わってしまいました。ただ、A5chipにグレードアップした際に、AMDのFusionチップまたはそれに類似したチップ搭載により、パワーアップを期待したいところです。”TV”は、まだ”受像機”としてしか捉えられていませんが、”大画面の描画機器”としての機能を最大限に活かした、新しいビジュアルな体験を提供する装置へと変貌させて欲しいものです。