ソーシャルARそして3DがモバイルのUIを制する

Appleスウェーデンの顔認識の技樹をもつ、Polar Rose社を買収しました。さて、このPolar Rose社とは、どんな企業なのでしょうか?
HPをみると、Appleによる買収の影響なのか、Face-taggingというサービスは停止されています。
この会社が提供するソリューションは3つあります。
・Face cloudという、顔認識ソリューション。オンラインによる顔認識を提供する。顔写真へのネーミングと自動的なタグ情報の付帯を実行する。ソシャルネットワークとしても利用可能だ。
・Face Libという、モバイルデバイスをターゲットとした顔認識ソリューション。
・Face Coreという、顔認識のライブラリー群。
どのようなことが可能かは、下のビデオをみてもらうと分かり易いです。顔の認証と、登録された顔写真に自分のプロフィールサイトをリンクさせることができます。

利用シーンを想定したビデオはこちら。その日の予定に合わせて、リンクさせるプロフィールも変更できます。このビデオにあるように、会議の中で、自分に★4つを評価されたら嬉しいですね。

このアプリケーションは、”Augmented ID”と呼ばれています。そしてよく見ると、技術のソースはTATという会社にあるらしい。確かにPolar RoseのHPにも、”Augmented ID”のコンセプトはTATとの共同開発だと書かれています。
さてさて、それではTATというのはどんな会社なのか?こちらの会社もスウェーデンです。非常に興味ひかれる会社です。どうやらモバイル向けに、3DやARを利用したUIを提供しているようです。
興味あるビデオいくつかを紹介しておきます。
こちらは、TATが提供する3D UIの全般的な紹介となっています。

Mapへの応用です。Horizon 2D-3D Mapです。

こっちもスゴイ。Horizon 2D-3D Listです。これいいんですよね。2D表現と3D表現をうまく組み合わせています。

こっちもいいんですよね。遊びごころがあります。

またまた、こっちもすごいです。すごいの連発ですね。3DのEye tracking UIでございます。

このTATという会社は、初めて知りましたが、なんとすごい会社でしょうか。
TATのMobile UIに関するホワイトペーパがあります。
ここから読み取れるのは、モバイルで3Dを利用する利点は、小さな画面の中に、多くの情報を詰め込むことができることです。3DやARを利用したUIを使うことによって、モバイルの小さな画面でも、多くの情報を詰め込むこともできるし、情報のナビゲートもスムーズになるということです。
モバイルデバイスの画面サイズは限られています。この限られて画面でユーザの望む多くの要求に答える為には、優れたUIが必要です。UIを制したものがモバイルデバイスを制するとも言えます。モバイルデバイスのUIとして、3DやARが必須のものとなるのではないでしょうか。