iPod nanoに秘められた可能性

9月1日にApple Special Eventが開催された。当然のことながら、iPodの新しいシリーズが注目を浴びた。そのなかで、おいらもこれは!と思ったのが、iPod nanoである。
前機種のiPod nanoとは、次元が異なるデバイスに仕上がっているのだ。全機種と比べてみる。次元が異なることが一目瞭然だ。

おいらも、以前は、iPod nanoなんて、音楽再生に特化したデバイスだよね、的な意識しかなかったが、今回の発表で、その可能性の認識を一気に変えた次第である。
タッチパネルによるインターフェイスを実現したがために、全く異なったデバイスに進化してしまったのだ。
サポートする機能については、HPでも掲載されているが、実はもっと多くの可能性を秘めているのがiPod nanoである。
まずは、ハード構成の凄さをみてみる。”iPod Nano 6th Generation Teardown”に、ティアダウンの記事が掲載されている。
ティアダウンの写真を引用します。
全体をばらした写真はこのとおりだ。

表側をばらした写真。

裏側をばらした写真。

驚くべきはチップの少なさだ。東芝製のフラッシュロムと、カスタムコントローラしかない。あとは、センサー類が搭載されているのみだ。
iPod nanoの機能については、AppleのHPに掲載されている。ただ、フルスペックについては、Users Manualをみた方が早い。HPに記載されていないが、ユーザズマニュアルには、TVへの表示機能がちゃっかりと記載されているのだ。AppleのHPには記載されていないが、マニュアルには、TVへの画像出力もサポートされていることが記載されているのだ。


それに、時計機能を利用して、こんなファッショナブルな時計、”iWatch”も登場するのだ。



こっちも、いいですね。


さてさて、もう一度、AppleのCMビデオを掲載しておく。

それで、よーく考えてみると、これって、Wearable Computer(ウェアラブル・コンピュータ)ですね。
そうなのです、iPod nanoウェアラブル・コンピュターの可能性を秘めているのです。
iPod nanoは小型なれど侮るなかれ、である。
このiPod nanoに通信機能が搭載されたあかつきには、これ以上の究極のデバイスは存在しないかもしれません。

Voice recordも可能だ。時計にもなる。目覚まし時計にもなる。センサーをつなげば、万歩計にもなる。健康によし。FMラジオも受信できる。ちょっと改造すれば、無線レシーバもできる(かもしれない)。ドックのIFを利用して小型カメラもつなげる(かもしれない)。GSPもつなげれば、暗闇のなかでも、自分の居場所がわかる。子供に持たせておけば、迷子にならない。そうそう、忘れていた。Musicもちゃんと聴けるのだ。
このちっちゃな、iPod nanoに多くの可能性が秘められているのです。
なんとなく、スパイ大作戦の世界なのだ。

むむ、ついでに007のテーマもどうぞ。