iOS4最新アップデート情報

iOS4の最新アップデート情報です。(現在β3の状況です。正式なリリースは、今後となります。)
で、おいらが一番気になるのは、3Gに今までのバージョンのiOS4をインストールすると、パフォーマンスが落ちるということだ。これが改善されるのだろうか。3GにiOS4をインストールすると、アプリの起動にちょっと時間がかかる。下の記事にも書かれているが、確かにスクロールやズーミングやタイピングのレスポンスがよくない。スクロールにはカクカク感があるし、文字入力の際に、ソフトウェアKBの表示までが遅いのと、候補文字が表示されるまで、若干遅い。全般的にスムーズさがなくなっているのだ。
次の4.1バージョンでこの問題は解決されるのか?
記事” Jobs: Software Update to Address iOS 4 Performance Issues on iPhone 3G 'Coming Soon' ”を読むと、”4.01や4.02でもとの3Gに戻るのを根気よく待った。”脱獄”やバージョンをもとに戻すこともいわゆるフォーラムに書かれていたが、Appleがサポートしていないので止めた。” そんなメールに、ジョブズ氏から素っ気ない簡単な返事があった。”アップデート近し。”
このやりとりから、次の4.1バージョンで3Gのパフォーマンス問題が解決されることを願うのだが、残念ながらアップデート内容に具体的な記載はない。でも、期待できるかもしれない。(8月26日追記3Gでのパフオーマンス向上の確認記事があります。これをみると、ベータ版でパフォーマンスが向上したことを確認したことが記載されています。アプリの起動やテキスト入力のパフォーマンスが改善されたことが記載されています。むむ、期待できそうですね。早くNew Versionをリリースして、ちょお〜だい!)
追加される機能で、確からしいのはこの記事” Inside Apple's iOS 4.1 update: proximity sensor fix, Game Center, more ”に記載されています。
アップデート内容を簡単にまとめると、
・Proximity sensor(接近センサー)の誤動作改善
・Game Centerのサポート
・Check Spelling機能追加。自動修正機能をオンにせずに、スペルのミスと不明な言葉をハイライトさせることができる。
・Face Time機能強化。電話しなくても、E-Mailアドレスで接続可能。(次のiPodにFace Timeが搭載されることを意識したもの)
・フラッシュとカメラの選択ボタンが、iPhoneを縦にしても横にしても、選択ボタン表示が画面上部に表示される。
・ユーザが接続している、Wi-FiのBSSIDやSSIDが取得可能。(開発者向け)
・モデムファームウェアが更新される。(AT&T向け、と思われる)
・フォトアルバムにイメージをセーブする新しい方式リリース。(開発者向け)
・アプリケーションがフォントをコントロールすることは、もちろん可能。
おいらが、一番気になったなったのは、”ユーザが接続している、Wi-FiのBSSIDやSSIDが取得可能”という機能です。
BSSIDとSSIDとは一体何なのでしょか?こちらの記事” PlaceEngineの仕組み ”を見て下さい。
BSSIDとは、マックアドレスです。SSIDとはステーション名です。そうです。位置情報と同じです。この記事にも書かれていますが、GPSを使用しないで、WiFiの情報だけでも位置情報を算出することは可能です。WiFi のBSSIDとSSIDと、さらにRSSIという信号強度の情報を取得して、位置情報を算出します。
新しい機能は、ユーザが接続しているWiFiのBSSIDとSSIDがどのようなアプリでも取得可能になったということです。WiFiによる位置情報の取得は、” WiFi位置情報エンジンのまとめ ”にあるように、いくつかのサービスでサポートされているAPIを利用すれば可能でしたが、この新しい機能によって、iPodiPadiPhoneで、ユーザがWiFi機能を使っていれば、より正確な位置情報、即ちWiFiをサービスしているスポットが特定できるわけです。その端末を操作しているユーザがどこにいるかが、確実に特定できるわけです。ユーザの位置が確実に特定できるということは、より確実にユーザが望むサービス及びWiFiスポットに確実に関連したサービスを提供できるということになる訳です。
位置情報とは極めて重要です。何故なら、位置情報とは、仮想的なアイデンティティであるからです。今そこにいる、”私”が存在します。そこにいること、が特定されているのです。ただ、そこにいるのは、誰であってもよいのです。誰が、ということは重要ではありません。ただ、確実なのは、”サービスを受けたい私”という、仮想的なアイデンティティが、そこに存在しているのです。位置情報は、パーソナル・クラウドに向かう為に必須の情報なのです。ウェブ3.0に向かう為に、必須の情報なのです。