文房具を楽しく使う

和田哲哉氏の”文房具を楽しく使う”を読んだ。とても、楽しく読ませて頂いた。

文房具を楽しく使う ノート・手帳篇 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

文房具を楽しく使う ノート・手帳篇 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

文房具を見ていると、何でこんなにワクワクする気持ちになれるのだろか?本の口絵のカラー写真には、カラフルで、ぴしっとした、ちょっとおしゃなノートの写真が掲載されています。この写真を見ているだけでも、ワクワクしてきます。
この本を購入したのは、先々ノート系のアプリでも作ってみたくなったときに(と言いつつも、まだiPhoneアプリを作ったことはないが・・・)参考にしようと思ったからだ。
iPhoneアプリにもたくさんのノート系アプリがある。そうはいっても全てがそれでまかなえる訳ではない。やはり、紙のノートのほうが便利な場合もある。
ノートには3つの要素があると、著書には書かれています。サイズ(大きさ、枚数)、綴じ(綴じの種類と向き)、紙(罫線、紙質、色)の3種類です。やはり、iPhoneとなると、サイズは残念ながら固定。ただバーチャルには無限大。綴じは制約を受けない。紙については、紙質以外は自由に選べる。ただ、紙質というのが、ノートを使う上で結構ポイントが高い。
本文のなかで、”「RHODIA」のミシン目をピッと切る感覚”という一文がある。うーーん、この感覚はiPhoneでもうまく表せないだろう。ページをめくる感覚は再現できているが、この”ピッと切る感覚”は表現が難しい。ただ、逆に言うと、この感覚が表現できると楽しいアプリができそうですね。
ノートの”つながり”、ということが書かれていて、非常に参考になった。
著者の”つながり”例は、外部からの情報をロディアでフィルターし、スケジュール関係はダイアリーへ、アイデア/プラン関係はノートへ、となっている。これは非常にリーズナブルであり多くの男性は通常このタイプであろう。
おいらが、おっそうか、とひらめいたのは、著者の奥様の”つながり”例だ。外部からの情報は、まず”家計簿”に集約される。ここから、画像関係はアルバムへ、住所録はバインダー手帳へ、買い物メモはロディアへ、スケジュールは薄いダイアリーへ。これって、女性ならではの”つながり”だ。それと情報を集約する先は、人によって千差万別なので、ノート系アプリも多彩な方式があっていい。情報が集約される先は、日記であったり読書録であったり、雑記帳であったり、写真や音楽であったり、おそらく人によって千差万別であろう。そう考えると、ノート系アプリにもいろんな可能性がある。
ノートとiPhoneを比較してみると、
・情報系
ノート:テキスト、絵、スクラップ
iPhone:電子化できるもの全て。(テキスト、写真、動画、音声etc)
・入力系
ノート:ペン
iPhone:ソフトKB、手書き認識
・入力面
ノート:紙
iPhone:表示画面
・入力サイズ
ノート:目的に合わせて多種
iPhone:固定
こうみると、やはり扱える情報は圧倒的にiPhone優位ですが、入力関係が難点ですね。そういう意味からすると入力関係はノートと同じになることを追求するよりも、iPhoneならではの入力方式を生かした方がいいですね。例えば、音声認識メモとか。