WWDC2010基調講演速報

WWDC2010が、6月7日現地時間の午前10時に、スティーブ・ジョブス氏の基調講演で幕をあけました。
基調講演の中で、iPhone4の詳細が発表されました。(写真はCNETのlive blogから借用させて頂きました。)

既にアップルのHPにはiPhone4の詳細が掲載されていますので、こちらも参照して下さい。またビデオもあります。


特徴は以下の通りです。

◎基本スペック

・薄い
現行機種の24%薄くなっています。iPhone3GSとiPhone4の外形と重量比較は以下の通りです。薄く、横幅もちょっと短くなりました。手に持ったフィット感が増しそうですね。
iPhone3GS 115.5mm 62.1mm 12.3mm 135g
iPhone4 115.2mm 58.6mm 9.3mm 137g

・ステンレス製で強固
紹介のビデオで、フレームの製造行程が写されています。その中でフレームも映し出されています。このフレームが、なんと美しいことか。ビューティフルです。
またこのフレーム部分は、アンテナの役目も果たしています。驚きです。

・カメラ
カメラの画素数は、500メガピクセルです。LEDフラッシュがつきました。
おー、HD video recordingができます。
それになんとも凄いのが、iMovieがサポートされます。iMovieApp storeで販売されます。$4.99です。
これって凄いな。HDで撮影して高品質のディスプレイで観れる。そしてiPhone上で、iMovieを使ってビデオの編集がお手軽にできてしまいす。

また、カメラのレンズは、リアとフロントについています。”FaceTime”と呼んでいますが、ビデオ通話ができます。紹介のビデオがアップルのHPにありますが、すごくいいビデオです。”コミュニケーションでみんなが幸せになれる”ようなビデオです。但し、WiFi環境下でしか使えません。
CM版は下のビデオでどうぞ。すごくいいですね。

リアとフロントのカメラは、ビデオ通話に最適なのですが、このダブルレンズをうまく利用した、Photo系のアプリもありかもね。

・表示部
Retina display(網膜ディスプレイ)と呼んでいます。これは解像度が326pixels per inchあります。人間の網膜が認識でききるのは、300ppiとのことなので網膜が認識できるピッチ以下となります。テキスト文字も滑らかに表示され、高品質の印刷物のように見えます。これは、電子書籍をかなり意識しています。このちっちゃなiPhone4の画面の上に、あたかも紙の印刷物を実現したということです。早く観てみたいものですね。


◎新技術とOSの統一
CPUは当然A4なのですが、すごくちちゃいですね!その分、バッテリーのスペースをあけてあります。これでバッテリー時間がのびます。それにしても、A4チップは思っていた以上に小さいですね。


そして、3-axis gyro(3軸ジャイロ)が追加されました。6軸方向のセンシングができるとありますが、実際どんな感じのアプリが生まれるのか、興味津々です。
デモアプリをいじっているジョブス氏はかなり真剣なです。


そしてOSの名前が、iPhone OSからiOSに統一されました。iOSは、iPhone,iPod,iPadのモバイル系デバイス(キーレスデバイス)の統一されたOSとなります。そいていずれ、Apple TVへも。OS自体の機能は、すでに発表された内容と同じなので割愛します。

iOS4のGold Master Candidateは当日リリースされました。そう、これって開発者向けのカンファレンスですものね。
iOSが搭載されたデバイスは、なんと1億台!!もあります。


◎iAd
すでに、iAdの広告掲載提携先として、日産、Citi、WaltDisney等あります。iAdが集めた広告は2010年の下半期だけで$60Mです。60億くらいですね。
このうち、60%は開発者に還元されるわけですから、36億円が開発者の懐に入るはずです。とはいえ、同時にAppleにも24億円が入りますが。開発者よ頑張ってアプリをどんどん開発してくれ!といっていますね。無料アプリでも、うまくすれば儲かるよ!ってことですね。
っと、ここでおいらが思ったのですが、iAd向けの広告用アプリの開発が絶対必要であり、こちらの市場規模も結構大きくなるような気がします。アプリエンジニアの市場が、ぐーーんと拡大します。魅力的な広告=広告を見る時間を延ばすためには、クオリティの高いものが求められます。ソフト作成、広告の表示プロセスをどうするか、表示表現をどのように魅力的するか等、さまざまなアプローチが必要なので、ここにも大きなビジネスチャンスがあるように思えてきました。


◎価格と日程
価格です。
16GBフラッシュで版で$199。32GBフラッシュ版で$299です。おー、この機能を考えるとかなりお得感があります。
6月24日発売だ!
iOS4へのアップグレードは、6月21日です!待ちどーしいなー。


そして、しめの言葉は、”再び、すべてを変える” (This changes everything. Again. )です。