ARと人間の認識について、あれこれ

先日ブログで紹介した”イマココ”読んで、いろいろなことが、頭をよぎり始めた。

AR(Augmented reality:拡張現実)が今や花盛り。まだまだこれからいいものがたくさん出てくるのであろうが、さて、ARとは何ぞや。
ARとは、人間がそのままでは認識できないもの(=ことや情報)を人間に認識させてくれるものである。
人間がそのままで意識して外界から受け取れる情報は、ごくわずかだ。五感が全てである。第六感もあるが、これは五感の総合的な感覚(かもしれない。)。
五感以外に、人間が気付かずに受けている感覚があるかも知れない。例えば、電界、磁界、風圧、湿度、光圧?、低周波音、高周波音 etc,etc。(こう列挙していくと、この無意識に受ける情報も、結構な情報量がある。)

さて、CNET Japanの記事で、iPhoneでも楽しめるARアプリを紹介していた。簡単に列挙すると以下のとおりだ。

セカイカメラ  :  空間に人々からの情報(その場所の情報、その場所にいたことのマーキング、その場所での感想。なんとなくマーキングが多いような気もするが。)を埋め込み視覚化したもの。
Layar Reality Browser : セカイカメラのように空間に埋め込まれた情報をカテゴリーごとに整理したバージョン。空間に埋め込まれた情報の整理。情報ナビ。マップ連携。
ご近所ナビ : マップナビが主。AR?はマップのガイダンス面を補強している。ナビゲーション機能がついたらいいかも。目的地と現在位置がマップに表示されていても、実際どっちの方向に向かえばいいかわからない。例えば、目的のコンビニまでガイダンスしてくれる、とかの追加サービスがあるといいですね
東京の地下鉄 : 通常の乗り換え案内と屋外ではこの横に地下鉄の駅があるよ、とか表示してくれる。
Star Walk -5つの星の天体観測ガイド : 天体ガイドですが、昼間までも星座観測ができます。そして、地面に向けると地球の裏側に見える星座も映し出してくれます。こりゃいいっですね。24時間、360度星座だらけです。
他に、通所のマップガイド的なアプリが紹介されていますが、割愛します。

と、ここまでかい書いてきたが、むーーーー。画期的なアプリがまだない。どれもが、セカイカメラの派生だ。
ARとは何か?原点に戻ると、人間がそのままでは認識できないものを認識させてくれる、ものである。

セカイカメラとは何か?セカイカメラ登場前では、”場所”についての情報は、確かにあった。”ねえねえ、あのお店のスパゲッティおいしかったわ〜。”(場所に関して取り交わされる情報) ”あっ、つい最近俺もいったぜ!”(私もそこにいたというマーキング)。 この、その”場所”とは違う”場所”で流通していた情報を、その”場所”に埋め込んだ(=視覚した)のがセカイカメラだ。
今のセカイカメラは、”場所と情報”の一体化だ。次は、”場所”の時間経過による情報の変遷(例えば、その場所にある風景や建物の移り変わりとか。あとは、プライベートモードが指定できて、個人のその場所の思い出や写真が過去から現在までストリーミングされるとか。)、みたいなものができたらいいだろうな。”場所”のタイムマシンみたいなものができないでしょうか。

さて、人間がそのままでは認識できないもの、特に視覚化できないものが他にもある。これらのもの(=情報)を視覚化したらどうであろうか。何かおもしろいサービスやアプリができるかもね。