エリック・シュミット氏インタビュー

フォーブスのQuentin Hardy氏によるEric Schmidt 氏のインタビューです。これは、4月12日のTechcrunchに掲載されたものです。ジャパンサイトで訳されなかったので、おいらが訳してみました。途中表現的に分からない箇所は若干省かれています。そう、若干です。
このインタビューを通じて、ここ数年で大きな変革がIT産業にもたらされる事を感じます。特にモバイルデバイスが大きな変革のキーパーツとして上げられるでしょう。ジョブス氏もiPad発表のキーノートのなかで、Appleは世界でナンバーワンのモバイル企業だといっていましたし、数日前のソフトバンクの決算発表でも孫氏はモバイルインターネットを制するものがインターネットを制すると言っていました。そしてこのインタビューでも、エリック・シュミット氏はモバイルデバイスの重要性を説いています。

さて、以下インタビューの内容です。

Q:どうのようにして、Appsが会社の重要なパーツとなったのでしょう?
A:1997年にたくさんのネットワークコンピュータが発表されましたが、十分なものではありませんでした。何が変ったというんでしょうか。SUNには、1983年にディスクレスコンピュータがありました。Googleは今年、ディスクレスコンピュータを発表しました。今や、非常にパワフルなものです。

Q:なぜ、このようなコンピュータを世に送りだしたのですか?なぜ、コアとなる検索から目を離しているのでしょうか?
A:皆さんは、Googleを検索の会社だと思っていますが、そうじゃあないんです。我々は、情報を扱う会社(information company)なんです。ウェッブアプリで面白いことは、皆でシェアできることです。ウェブでの新しいことの一つとして、sensitive appsをシェアできるということなんです。何故なら、カレンダーはしばしば共有されます。皆は自分のカレンダーを頻繁にシェアしてます。スプレッドシートも同じですね。      
A:このアーキテクチャのきもは、データ交換を自由にできるインターフェイスであることなのです。アプリケーションは、もはや、一枚岩みたいなものではありません。

Q:どでかいITアプリでいいところは・・・
A:遅い、複雑、融通が利かない。他に、何かあります?

Q:この業界で興味あるプレーヤはだれでしょうか?
A:この業界のゴールは、顧客に尽くすことです。だれもが、マルチプラットフォームソリューションを持っています。マイクロソフトを含め、われわれ全員が新しいウェッブモデルへ移行しようとしています。あなたも移行すべきですね。ただ、限界があります。われわれのアプリケーションは、今のものに完全にとって変わることはありません。それははっきりしています。この計画は、80%達成してます。コスト利益があるので、移行するには十分意味があります。われわれは価値をもたらすからです。Google Appsには200万もの企業顧客がいます。小規模のものは、一日3000ものビジネスが加わっています。大規模のビジネスは、一週間あたり2から3万人の人が加わっています。

Q:局面にいるとき、あなたが見ている物は?
A:もっとも興味があるのは、今あなたが欲しがっていることについてあなたは考えていないということです。ウェッブのインターコネクトシェアモデルによってね。ですが、ほとんどのシステムはかなり制限されています。ウェッブサーバで構築できるアプリケーションはたくさんあります。Google App Storeは急速に成長しています。わらわれの最善の戦略は、互換性、アクセス権の認証を提供しサードパーティがアプリケーションを構築することです。

Q:未来についてちょっと。会社の製品についてです。どのような連携を望んでいますか?ビジネスや新しいコンピュータ、クロームOS、タブレットです。
A:望むらくは、誰かがデバイスを作り、わらわれはソフトウェアを作ることです。今大事なのは、モバイルのアーキテクチャを正しくすることなのです。なぜなら、モビリティは未来に備える道だからです。5年から10年を早送りしてみて下さい。その答えは、いつもモバイルが最初でなけらばなりません。モバイルに最高のアプリを望むことです。私達にとって最も重要なことは、HTML5の登場でした。ChromeChrome OSで約束されているのは、ブートにかかる時間が2秒間ということです。自由に使用できるし、低価格です。

Q:コストはどうなります?
A:メーカ次第ですが、今のネットブックくらいでしょうか。$300から$400といったところです。クロームはただです。

Q:IMビデオ、ボイスやらがコミュニケーションの中で過剰になってませんか?
A:いやいや、あなたはお若くない。18の人を見て下さい。あなたが知りたいのは、”何が新しいの”ってことですよね。あるものは新しい、でもすべて今あるものです。あなたが、沢山の平行したストリームを持っていることに言及する必要はありません。彼らは、それでいいのですから。今のデータコネクションやパワフルなコンピュータによってあなたはどこでも用事をこなせます。今根本的に異なっていることは、誰もが今何が起きているかを知っているということです。誰もが、デジタルデバイスと一緒なのです。もし、デジタルデバイスのスイッチを切ったらかなり重要なものを手放すでしょう。デジタルデバイスとのコネクションは、今日人々が生活する上で基本的なものなのです。

Q:CEOとして、イノベーションのスピリッツやドットコム文化を創造する手助けとは何でしょか?このスピリッツを維持するために何をしますか?
A:文化はCEOによって決まるものではなく、人々によってきまるものです。われわれは、共通の価値観のもと一生懸命になってことをなしています。わらわれは、競合他社に焦点を絞るのではなく、エンドユーザのソリューションに焦点を絞っています。

Q:あなたは、中国での”先進的な継続的脅威”の破棄または破棄に近いことをすることに触れました。何か、セキュリティに関する教訓でお話できることはありますか? 
A:我々が攻撃を受けたときには、道徳的な疑問に直面していました。多くの企業が戸惑っていました。我々は決心したのです。人々に警告をうながすことを。人権保護活動家をトラッキングした証拠があります。その後多くの報道がありました。我々は、攻撃の詳細に立ち入ることはしませんでしたが、最後に、IE6の脆弱性が公表されました。ひとつ言えるのは、最新バージョンのOSなりブラウザを使うということです。我々がずうっと構築してきたウェッブプラットフォーム(ChromeChrome OS)が、本質的により安全だとういことです。

Q:誰もが携帯電話をもっているという状況を、Googleをどのようにとらえているでしょか?
A:私達は、コンテンツプロバイダーではなく、プラットフォームプロバイダーであると理解しています。私が最も声を大にして言いたいのは、ここ数年のうちに、10億人以上の人々が携帯電話を所有するということです。今まで彼らは、自分達のローカルな地域を越えて、コミュニケーションをとる手段を持っていません。私達は、米国以外で、SMS検索に一生懸命取り組んできました。また、ブラウザにフォーカスした特徴的な電話もあります。将来、ほとんどの人は、モバイルデバイスからインターネットにアクセスするでしょう。

Q:3から5年先のGoogleはどうなっていますか?
A:私達は成長しています。そう、もと多くの人々と経営分野を持つことでしょう。本当に、大きな会社になって、大きな足跡を残すでしょう。検索において、ウェッブにある多くのものが、AIに近づくでしょう。Google GooglesやGoogle Chromeでの自動翻訳です。それらのテクノロジーは、私からするとマジックみたいにみえます。私達は、この情報の爆発を次の段階へ押し進めているところです。私達は、人々がいつもモバイルデバイスを持っていると考えています。そして、私達が構築したり、私達のプラットフォームに人々が構築したアプリケーションがあります。人々はもっと生産的になり、もっと楽しむことでしょう。

Q:ウォレン・バフェット氏はあなたが沢山の富みを得たときに、もっと興味のある世界や状況を発見したと言っています。それら学んだことを2、3教えて下さい。
A:私は、財政危機のひどさに驚かされました。多くの賢い人たちが、何が起きているのか少しも知らないことに驚かされました。私は、それを修復することに取り組みたかったのです。それは、情報の問題が根底にあります。同じく、米国の先進の製造課題にも取り組んできました。それは思いもかけなことですが、アメリカ製造業の衰退です。

Q:Googleの状況を簡単に教えて下さい。
A:私達は、たくさんの間違えをします。一つの弱点は、企業として中年期にさしかかったということです。新しいことを完全にこなすことが難しくなっています。今その制約により、あらゆる政府が私達がしようとしていることを浮き彫りにしようとしています。情報はパワーです。問題は、私達が産業を崩壊させていることです。他の大企業の多くは、私達と競合すると同時に協業しています。私の基本的な目的は、これら産業の成長を見いだすことです。

Q:私はペンタゴンからきました。私は、アランやジェフがパブリクとプライベートクラウドについて話すのを聞いています。政府と産業界のパートナーシップがよりうまくいくにはどうしたらいいでしょうか?
A:ちょっと答えずらいですね。コンシューマー市場とは全く別ものです。政府の機密扱いでない部類のものは、ほとんどコンシューマー市場と同じとみています。協業や安さや信頼性といったもろもろです。スペシフィックスに配慮して一緒に取り組むませんか。

Q:リーダが探すべき、素晴らしいスキルや才能や分野の勉強は何でしょうか?
A:好奇心です。私の年代になると、根源的な質問をしなくなります。誰かが私に話かけるとき、いちいちチェックします。全ての仮定に疑問を呈することを勧めます。ラリーとセルゲイは私のしたすべての仮定に疑問を投げかけました。私達は、Googleを協力的に運営します。ベストなアイデアに到達し、全員が同意するまで待ちます。最後に、あなたの組織にあなたが知らない非常に賢い人たちがいます。組織での扱いが低ければ、彼らは不幸です。彼らは3階級以上も下です。彼らを捜しあてて、それを耳にしたら、引き抜いて下さい。