ジョブズがやり残した3つのこと

ジョブズの伝記作者であるウォルター・アイザックソン氏によれば、ジョブズにはやり遂げたかった変革が3つあったそうだ。
その3つの変革とは、TV、TextbooksそしてPhotographyだ。

最初の2つまではよくわかる。

まずは、TV。
TVは、ジョブズが長年に渡り変革を遂げようとしトライしてきた分野だ。
どの様に変革しようとしたかは、次の言葉から想像が付く。

There’s no reason you should have all these complicated remote controls.
こんなごちゃごちゃしたリモコンなんか、いらない。

ジョブズの伝記の中では、とってもシンプルなユーザーインターフェイスを思いついたと語られている。
この記事にも書かれているが、iPhone4Sでお披露目されたSiriがその解決のキーとなる。リモコンの代わりに音声によってコントロールを行うのだ。
おそらく、Siri以外にもiPhoneiPadを利用したコントロールやTVの視聴スタイルが提供されるだろう。

次が、Textbooks。
学校における教科書、教材革命だ。これは、もうお分かりかと思うが、iPadを利用することで一気に解決してしまう。

最後は、Photography。
写真!写真?写真か〜。これには、実際不意を突かれた。
写真の変革。写真の加工技術だろうか。でも、最近は写真を様々に加工できるアプリがたくさんある。ちょっと違うな。
少し前に何かの記事で、撮影後の写真のどのポイントにも焦点を合わせられるアプリを紹介していた。撮影技術に関するものだろうか。でも、ちょっと違う様な気がする。
では何か。
今の時代は、昔に比べて膨大なデジタル写真を個人で所有している。おいらのiPhoneにも撮影した写真がいっぱいだ。お手軽に撮影してため込めるので、写真はどんどんたまる一方だ。
でも、ある時ふと思い出し、あの写真はどこだっけ、と探すとなると大変だ。最初から最後までアルバムの中を探し続けることになる。
一応、顔認識や位置情報である程度分類してくれるのだが、それでも不十分だ。
探し出したい写真が一発で表示されたら、これは凄い。これは、写真の変革と言ってもいいだろう。
当然Siriを利用して写真を探すのだ。
例えば、"去年のクリスマスで騒いだ写真を探して"とSiriに話しかけると、一発で目的の写真の一覧が表示される。これは、写真に日付が紐付けされているのと、顔認識を利用して複数の人が写っている写真を捜し出せばいいだろう。
さらに進化させるとすれば、撮影された写真にその時の気分をタグ付けしておく。毎回タグ付けする必要はないだろう。タグの内容と写真のカラーパターンの分布を分析し、類似パターンの写真を抽出すればいい。
簡単そうに書いたが、技術的には結構ハードルが高い。
そうは言っても、気分に合った写真を自動的に探し出してくれたら、これは凄いことだし、写真の変革ともいえる。

本当のところ、ジョブズは写真をどの様に変革しようとしていたのだろうか?