クラウドの先にあるもの

クラウドの先にあるもの”などと、ちょっと大それた題名であるが、どうしても書きたかったテーマなので、この題名でブログを書くことにした。
おいらの性格から、途中あっちこっちと話題が飛んでしまう場合もあるが、お許し願いたい。また、おそらく複数回に分けて書くことになると思う。

いま、不況からなかなか抜け出せない日本のIT業界の掛け声のキーワードは、”クラウド”である。(とにかく、”クラウド”と唱えれば、どんなことも許されるのだ。)
日本の大企業はおしなべて、”クラウド”を合い言葉に、新たなビジネス展開を模索している。
でも、”クラウド”って何?とういう、ちょっとぴんとこない面もある。そもそも”クラウド”の明確な定義はない。(と、おいらは考えています。)
おそらく日本の大企業(IT関連の大企業)は、ワールドワイドでは既に太刀打ちできない状況にあるので、このはやりの”クラウド”にこだわらず、この次を考えたほうがよい。
日本の大企業(特にIT関連の大企業)は、この”クラウド”後の世界を睨んだ経営戦略を考えていかないと、生き残れない。
そのような思いから、”クラウドの先にあるもの”すなわち、”クラウド化が進んだ後の世界”はどんな世界になるのか、あれこれ考えていきたいと強く思った次第である。

この”クラウド”という言葉がはやり出したのは、2〜3年前だったと記憶する。おいらも最初”クラウド”ってきいて、まったく何のことか、さっぱり具体的イメージが掴めなかった。それでも何か新しい、ちょっとかっちょいいキーワードだなとは感じた。ただ、”クラウド”といった言葉が先行し、具体的な製品計画までブレイクされていなかったと思う。

まずここでいいたいのは、もともと”クラウド”というビジネス形態や経営形態があった訳ではない。情報産業の発展のなかで、GoogleAmazonそれにAppleがたどってきた結果、そこに生み出されていたものを表すわす言葉として、”クラウド”があるのだ。彼らが辿り結実させた結果として生み出されていたものを”クラウド”といっているのだ。
日本の大企業(IT関連の大企業)が太刀打ちできない理由は簡単だ。”クラウド”に至る道を、いままで辿ってきたわけでなく、これから辿ろうとしているからだ。既に数年の遅れがあり、この業界で数年の遅れは致命的だ。日本国内で生き残れるかもしれないが、ワールドワイドでは無理だ。そのためにも、”クラウドの先にあるもの”を見据えておく必要がある。

ここで、はたと気がついた。”クラウド”って明確な定義がないので、人それぞれで思い描いているイメージが異なるのではないか。
Wikipediaでは、”クラウドコンピューティング(英:cloud computing)とは、ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。ユーザーはコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用する。”とある。絵的には下の図がありますが、この図だと単に接続形態を”クラウド”といっているようですが、おいらは、サービスの形態も含めて”クラウド”と記しています。

さてさて、とにもかくにも、この”クラウドの先にあるもの”を、思い描いて行こうでは、あーりませんか。

(つづく)