たった5枚のスライドでお金を集める方法

たった5枚のプレゼン資料で、$10Mもの資金調達に成功した人物がいます。TimYoung氏という人物です。
その人物が、プレゼンの極意を投稿しています。記事はこちらです。
1年で3回の資金調達(総額$10M)を成功させたわずか5枚のプレゼンスライド
この記事を読むと、先日のブログで”スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン”という本を紹介しましたが、その本で書かれているルールをきちんと守っています。
この記事の最後にスライドのルールとして6項目上げています。記事からちょっと抜粋しておきます。非常に参考になります。

1. 顔、顔、なんといっても顔。投資家は、名前ではなく、人間に投資するのだ。だから、人間を、最大限、魅力的に見せること。
2. シンプルで、饒舌でないこと。
3. スライドにストーリー性があること。
4. 台本棒読みのナレーションはだめ。
5. スライドはあくまでも補助的データにすぎない。重要なのはスライドではなく、あなたの話だ。
そして、もっとも重要なのは:
6. スライドは人の目を見ることができない。あなただ。あなたのビジョンを、情熱を、熱中ぶりを伝え、そしていちばん重要なことだが、いちばんものを言うのは、あなたの目である。

と、ここまで書いてきましたが、$10Mもの資金を調達したスタートアップ会社とはいったいどのような会社なのでしょうか。気になりますね。
この記事に記載されているのは、SocialcastとAbout.meという会社です。
Socialcastという会社は、インターネットで広く利用されているソーシャルネットワークやコミュニケーションツール(Twitter等)の機能を融合した、企業内の情報共有サービスを提供しています。中小企業をターゲットとしています。(Socialcast、企業向け SNS ツールの最新版を発表)$10Mのうち$9.4MがSocialcastの資金となっています。ほとんどの資金はSocialcastに注ぎ込まれています。こちらで利益をだそうとしています。
残りのうち$425KがAbout.meとう会社の資金となっています。
About.meという会社はまだBetaサイトで十分な情報がありませんが、なにやら面白そうなサイトです。ただ、すぐに利益を生み出してくれるかというとそうではなさそうです。
HPにこれを利用している人達が載っています。紹介用の小さい写真をクリックすると、画面いっぱいに自分のどでかい写真が現れます。プロフィールが簡単に書かれています。TwitterFacebookFlickrや関連するサイトやブログのアドレスが記載されています。
これは、自分の為のポータルサイトですね。
インターネットが浸透し、今や”個人が発信する”時代から”個人を発信する”時代へと突入しています。個人をプロデュースし売り込む時代へと突入したのです。昔は、情報を発信するには、メディアや企業でなければできませんでした。情報を発信する為には多くの資金が必要でしたし、情報の発信ルートも限られていました。ましてや個人で世界へ発信となると、夢のまた夢でした。インターネットはそれを可能にしたのです。インターネットは、個人に情報発信を開放したのです。
いまやインターネットには個人でアクセス可能な多くの情報発信ルートが存在しています。いろんな局面での自分というものを、インターネットを利用して表現しています。About.meは、ばらばらに表現されていた自分を、きれいにまとめてくれるのです。自分が関わっているネットの世界をひとつにまとめ、掲示する場所を提供してくれるのです。自分とはこういう人間である、ということを表す掲示板ですね。
格好良くいえば、自分をプロデュースするためのポータルサイトですね。About.meに掲載されている人達は、すごくスタイリッシュに表現されています。やはり自分をプロデュースするとなるとスマートにスタイリッシュに表現したいですよね。